またこの場所で

白い影を見送ったあの日。
大切のことは立ち止まり、二度と動くことはないと想った。

そして何百日が経ったことだろう。
風に吹かれ、
さ迷い歩き、
いくつもの光をくぐり抜け、
そして、この日を描いてしまった。
影を求めてきたわけじゃない。
それは、それを許さない決意と
少しの寂しさを語っていたから。

手を伸ばしても、サッとかわすだろうね。
だから、語りません。
だけど、再びの今日を、

大切にしたい。