会えたくても会えない
指名しようにも 壁がある 先回りされる
領域を示しても 訪ねてもらえない
今更、気がついたのかもしれないけど
一方通行の道を歩いていただけ
勘違いはよくあること
そのときだけの出来事を ずっとなんだと思いこんでしまう
人の気持ちなんて そんなもの
それなのに一所懸命
腕を振り 足を伸ばし その地点に行く
そんな身勝手なやり方を 誰が見ていてくれるというのだろう
心のわだかまりを押しつけても 受け取ってもらえるわけはない
手にしたいのは 小さくささやかなことなのに
それでもドアの向こうをのぞいてしまう
感じるのは期待だけ
嘘か本当かわからない
リップサービスの言の葉を真に受けて
そうだとしても 独りよがりを頼るだけ
わずかでも笑顔は本物なんだと
疑うことはできないから
切れないすれ違いを信じてる