卒業に想う

卒業式シーズンが始まったみたいだね。
いつが卒業式なのかなんて、わからなくなってしまってます。
駅などでみかける着物姿の女性に、もうそんな時期なのかと気がつかされるだけだ。

いろんな学校でのこの行事は、一年の中でも一番教養が深まる時かなって思った。
先生や先輩たちは、教え子や後輩の将来のため、また思い出作りのために、
たくさんの言葉を贈ってくれるよね。
ふだんは口にしないような言葉を操って、訴えてくれる。
きっと中には一所懸命調べて、何を話そうかと悩んでくれている人もいるだろう。
そんな送る側の人は、これから巣立っていく人達に寂しさを感じながらも、
心から祝福し、応援してくれているのだと思う。

聞いている側も胸がつまり、涙が流れてくる。感動しちゃったりする。
先生や先輩たちに甘えてわがままを言ったり、突っ張ってきた人も
やけに素直になったりして、案外良い奴だったんだなんて、これまでの事を忘れさせてくれる。

冬から春への今の季節は芽生えへと変化していく季節だ。
こんな季節の、こんな人間関係の清算と成長をずっと覚えていられる訳でもないだろうけど、
何かの時に思い出して、人の温かさだけは忘れないようにしたいもんだ。

新しい学校また社会への扉を開けていく人達に、おめでとう！と言ってあげたい。
新しい環境には戸惑うことも多いと思うけど、
厳しい環境にもくじけそうになる自分に対しても、決して負けない人になって下さい。