いつになく体の力が抜けていた夜だった。
ピアノを聴いて、ウクレレを聞いて、ストリングスを聴いて、ドラムを聴いて、
そんな音色に素直に寄りかかることができたような気がする。
ウクレレって、あんなにいい音がするんだな。
迫力もあるし、響きが凄かった。
ポップなピアノって、弾んだり、悩ましかったりするんだな。
美しかったし、個性が光ってた。
そして、街は落ち着いていた。
歩きながら無暗に楽しいと感じた。
それはうれしさに近い感覚だった。
カクテルはアマレットジンジャーにした。
これは大切にしているものだから。
長い時間ではなかったけど、思い出していた。
そして夢を見た。
手が届きそうな夢だった。
なぜか歯が気になった。
余韻は今も続いてる。
夏の夜は、夢の夜。