その腕前を見せてもらって3年ほど。
将来有望な人って、こういう人のことを言うのだろうと誰もが感じていただろう。
僕は、君の将来は君のものだと願い、強く引っ張ったりしなかったけど、
自ら、一緒にやりますって参加してくれたね。
僕は、とても心強かったし、専門的なことでもアドバイスをもらえて
本当に大切な同士だった。
ステージに一緒に立てるのが、とてもカッコいいと自慢したくもなった。
だって、僕たちにはスター性があったと思うよ。。。
何ヶ月ぶりに会った今月。
びっくりするほど髪を長くしていた君。
そのことには、触れなかったけど、
ときどき感じさせる、何かに迷っているような雰囲気が、その時もあった。
君の力強い音色にも、気持ちが表れていたようだった。
思えば、記念写真を取ったのも不思議。
でも、その日きちんと別れていなかったね。
まさか、それが今生の最後の日となってしまうとは。
残念です。
本当に残念です。
きっとたくさんのことに迷っていただろうし、思うようにならないこともあっただろう。
それだけ君には未来が見えていたってことかもしれない。
僕たちがもっともっと、応援してあげることができれば・・・。
次のステージでも、僕たち二人がリードする音楽を奏でて、
他をうならせてやりたかった。
その日、新宿で楽譜を買ったんだよ。
メールで教えてあげようと思ったのに、、、
まさか、その日に、旅立ってしまうなんて。
二人でラーメンを食べに行ったことも何度もあった。
一緒に自転車で帰ったことも何度もあった。
居酒屋に行ったことだってあったよね。
すべてこれから始るところだったのに、
君の選んだ道は、とてもデコボコで、短か過ぎた。
だから疲れていたのかもしれない。
休んでください。
じっくりと心身を休ませて下さい。
そして、その腕前をそのままに、また登場して欲しいと願い待ちます。
いつか、宇宙のどこかで会えると信じて。
合掌 21.09.21
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