
映画「男たちの大和」を観た。
会社の友達が、招待券を持っているので一緒に行こうと誘ってくれたのがきっかけだ。
この映画がヒットしていることは最近知った。
邦画はあまり観ないし、また戦争物かと思ってさほどの関心もなかったから。
でも愛読雑誌(?)のR25にまで取り上げられちゃって、それなら行くかって気になった。
世界最大の戦艦「大和」の悲哀に満ちた宿命ともいうべき戦闘を描いているというより、
そこに乗りこんだ戦闘員である男たちの覚悟を描いていた。
その覚悟とは、親や恋人を守りたいとの熱い思いと言えばいいのだろうか。
それぞれの立場での苦悩が見事に表現され、そんな場面では涙が落ちた。
これは、いわゆる人間ドラマだ。
戦争の是非や命の大切さを想うよりも、引き離され散っていく男たちの、
悲壮なまでの行動に辛さを感じた。
守りたい人がいるということは強くもなれるし、それゆえ見えるものも見えなくなってしまうのか。
戦闘で死んで行く道を突き進むしか選択の余地のない状況下では
胸が張り裂けるばかりの人間愛さえも自分で打ち捨てて行くしかなかった。
その中で大切に握り締めたのは男たちの悲壮なまでの絆しかなかったのだと感じた。
日本人が過ちを正し、目覚め、そして進歩するために魁として死んで行くなんて、
現在でもこんな傾向が感じられる日本人は、あまりに単純な精神構造を抱えてしまっている。
救いに思えたのは、生きることを選ぶ重要さも描かれていたことだ。
ちょっとだけタイタニックを真似たのかって想う映像もあったなぁ。
ヒット作「男たちの大和」・・・もう一度観てもいいと思いました。
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