焼肉食べ放題の後、帰り道が一緒の後輩とちょっと居酒屋に入った。
こっちが誘ったわけじゃない。
もし、良ければコーヒーでもどうですかっていうから付き合った。
だって、どことなく寂しそうだったんだもん。
当てもなく電車を途中下車して、飛び込んだお店が焼酎とか梅酒を得意とするお店だった。
梅酒も焼酎もどちらかというと苦手意識があったけど、
時間も遅くて早く入ってしまいたかったので、まぁ、いいやと通された席に座った。
焼肉をたくさん食べた後で、喉がやたらと渇いていて、冷たい物が飲みたかったので、
いきなりフルーツ系のカクテルを飲み干した。
さて、次はどうしようかと思ってメニューを見ていたら、店長さんがやってきて、
「ゆず酒」はいかがですかという。
そういうお酒は飲んだことないし、存在すら知らなかった。
酸っぱくないかなって思ったけど、後輩がすっと先に頼んだので、
ちょっとその様子を見てからにしようと他を注文した。
そしたら彼が、これは美味しいです、最高ですよなんて、「お前は店員かっ」みたいなことをいう。
そんなにいうならと頼んで飲んだら、これが美味しかった。
気持ちに余裕が出て、周りを見回したら女性客が多い。
梅酒にゆず酒など女性好みのお酒が得意なら人気も出るだろう。
後輩と二人だけのお店にしちゃおうかなぁ。
若い店長が梅酒のマニアかと思うぐらいこだわりがある人で、話も楽しかったし、
時々、通ってみることにしようっと。
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