上野の国立西洋美術館でムンク展が開催中だ。
絵画鑑賞は好きなことの一つ。
もっともっと美術館に足を運びたいと思うけど、それがなかなか・・・。
行ってみると、物すごい来館者数で、入館しないで帰ってしまったこともある。
日本人はそんなに絵が好きだったのかな。
ただの有名なものが好きなような気もするけど。
(そんなこと言ってはいけません)
ムンクと言えば、代表作は「叫び」になるけど、それは来てなかった。
盗まれるという事件があって、もうだめかと心配されたけど、戻ってきたようで本当によかった。
ムンクの作品について、解説する力もないし、ここはそういうブログではないので、
印象に残った言葉を、残しておきたいと思う。
美術等を学んだ人にとっては、常識のレベルかもしれないけどね。
ムンクの作品には4つのテーマがあったそうだ。
1 愛の芽生え
2 愛の開花の移ろい
3 生の不安
4 死
見事なテーマではないだろうか。
このようなテーマに取り組むことに、芸術の深さも見事さもあるように想う。
展示の解説の中にあった文章の一部を書き写してきました。
「私は、それらの絵を並べてみて、いくつかが内容の点で関連があるのを感じた。
それらだけを一緒に並べるとある響きがこだまし、一枚ずつ見たときとは
全然異なるものとなった。それらはひとつの交響曲となったのである。」
「このフリーズは、全体として生命のありさまを示すような一連の装飾的な
絵画として考えられたものである。」
ムンク「生命のフリーズ」1918年より。
(フリーズとは、建築における帯状の装飾のこと。)
ムンクのいうフリーズは、作品の中で核となるものを示しているようだ。
ムンク展もこのフリーズをテーマにしているようだった。
もう一つ、ムンクのモットーだそうです。
「芸術はすべからず、作者の血によって生みだされる。」
そのとおりだと思う。
そうであればあるだけ、人々の生命を揺さぶるような芸術となるのではないだろうか。
ムンク晩年の言葉だそうです。
「私の芸術において、私は謎を解き明かそうと試みてきた。命とは一体何なのか。
私の作品を見た人々が自らの生を明らかにする助けとなれば、本望である。」
感動しちゃいました。
命って言葉が好きだし、それを知ろうなんて、マジ感動。
「叫び」しか知らないムンクの芸術だったけど、目が覚めました。
まだ開催期間はあるので、また行ってみたい。
[0回]
PR