テレビ番組で知ったプロジェリアという難病。
それは、普通の人の約10倍の速度で老化が進んでしまうというものだ。
平均寿命は13歳。
その歳を上回って懸命に生きる少女アシュリーが、番組で紹介されていた。
その難病やアシュリーについて、今は語らない。
番組を見ていて感じたのは、アメリカという国のことだった。
アシュリーが通う学校、手術を受けるための病院。
そこに映っていたのは、一人の人と向き合う社会と親の姿だった。
日本とは違う。
日本人とは違う。
そう感じた。
日本人は、何かと周囲や環境を問題にするだろう。
個が自立していない社会が日本だと思う。
アシュリーに関わっている人たちの姿から思ったのは、
そこにいるのがどんな人であれ、一人に人間に対する姿だということだ。
医師の細やかな対応に、とても魅力を感じた。
右肩脱臼をしたときに運ばれた病院のレントゲン技師のことを思い出した。
「痛いのはお前で、俺は何ともないんだ」
こんなことを医師が言う。
痛みに耐えている人に対する思いやりの欠片もなかった。
人間が思いやりを失ってしまえば、社会は成熟しない。
そこに出てくるのは乱暴な社会ではないだろうか。
人間が人間に向き合うときは、正面を向いて心の会話をしたいと思う。
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