株式と経営権の争奪戦で、よく聞かれた言葉が「想定の範囲」だ。
あの若い社長が、よく言い訳に使っていた言葉だよね。
勝っているような状況も、不利な状況と思われている時も
想定の範囲の内だ外だとよく口から飛び出してました。
一応の決着はしたようで、あまり報道されなくなったけれど、
この言葉だけはよく聞くようになったと感じる。
テレビ報道でも新聞報道でも、想定の範囲ってよく使われるようになったと思いませんか。
これって、いつの間にか流行語になっているんじゃないの?
いろんな活動には、将来を予測したり、様々な状況を想定して
準備をしたりすることってある。
またそうでなくてはならないことは多いかもしれない。
想定していないことが起きたりするとびっくりしたり、慌てたりってことになるから。
それにしても、あまり軽軽しく人前で使うような言葉ではないような気もしませんか。
会話の中で想定の範囲だからと言われても、
何だかまともに相手にされているのかよくわからなくなる。
その人が何をどのように想定しても構わないけど、周囲をその想定に
巻きこまないで欲しいと思ったりする。
それに、想定の範囲なんて言う範囲に勝手に閉じ込めてしまうのは、失礼じゃないだろうか。
世の中、そんなに想定の中で動いて行くはずはないじゃないか。
「想定の範囲」が流行語大賞に選ばれるとしたら、それは想定の範囲じゃないですよね。
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