ある気持ち ある街

心にうつろができると歩きたくなる街があった。
あまり近寄らなくなった街だけど、行きたくなる気持ちになった。
でもその街も今は荒れてしまい、何も埋めてはくれなかった。

前に歩いた街とは違ってしまっている。
法の締め付けなのか、警察の強権なのか知らないけど、
街はそれなりの秩序とりあげられてしまったかのようだった。

まるでカラスがつついた痕のような数々のビルが建っいるばかりだった。
行き場をなくしたのか、数人ずつの黒い男たちが彷徨い歩くのが目に付いた。
何かにすがりたいのか、男の腕にぶら下がりながら歩く女達が大勢いた。
さりげなく近寄ってくる、ごっつい男がいた。
うつろをさらに広げてくれるパフォーマンスをしてる人達がいた。
日本最大の繁華街と知られた街は危ない街になったと感じた。

どこへ流れようか。