日銀が0.25%金利をあげたとニュースの報道があった。
バブルがはじけた後のゼロ金利政策は確かに異常だ。
そこまで、日本の経済力は落ちてしまっていた。
それがいつの間にか日本の経済は回復し、景気の歴史に残るような好調を続けているのが今だという。
しかし、それを実感している国民は1%程しかいないらしい。
もちろん自分もその一人。
何も豊かになった気はしないし、会社だって好調ではないようだ。
こんな中で金利をあげることは本当に正しいのだろうか。
もしかしたら違うのでは、という気持ちをもってしまう理由の一つが、借金だ。
国で言えば、国債などになるし、家計では住宅ローンが代表的なものだ。
ちょっと不思議に思うけど、低金利の今こそ、借金をしてマンション等を買うのがいいと宣伝され、
多くの人が、そんな行動をとったようだ。
金利が低いときは、借金をなくすのがセオリーだと思うけどな。
経済が好調のときは金利は高い。こういう時の借金は多いものだ。
そしてある時に経済の転換点が訪れたときに、それをどうするのがいいのか。
金利が低くなるに従って、借り替えなどでどんどん借金を返すべきではないのだろうか。
それなのに日本では、金利が低くなると借金を増やす人が多くなってしまった印象を感じる。
ということは、これから金利があがると、収入がそれ以上に増えていかない限り、
借金返済に苦しむことになる。国だって同じだ。
経済が好調になり資金需要が増えだすと、借金が増えていく。
その勢いで、ますます経済が動き、好況感が増す。
この繰り返しが本当の姿じゃないのかと思う。
今回の利上げ判断は、国と国民が抱えている借金残高がどのくらいあるのかを検討した結果なのだろうか。
ただ、異常な低金利を是正するためだけの金利の引き上げなら、
恐らくきっと、思いもしない消費低迷を招き、経済を冷え込ませることになる。
日本の金利政策はバブル崩壊と同じように傷ついてしまっていると思う。
この状況を正常化するには、平成不況を回復するのにかかった時間と同様の時間が必要ではないだろうか。
じっと動かず、国と国民の経済力が本当につくまで、時間を稼ぐしかないのではないか。
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