テレビの放映を録画しておいた「ラスサムライ」をようやく観た。
最初は重い映画かと感じ、最後まで観る気持ちが持つかと思ったよ。
だけど、どんどん引きこまれ、最後まで観ることができた。
良い映画だと想った。
長年続いた武士の時代も、近代化に押し流されていく。
「時代に合わない」という言葉が、武士にどれだけ理解されていたのだろうかと想像した。
欧米風が日本に吹きすさび、武士道は必要なくなっていく。
想えば、刀などで人を切ることが、精神性だけをよりどころに認められてしまうなんて、
近代化に合うはずもないだろう。
しかし、まさに時代の変革期当時に生きていた人に、長年常識であった精神を変えるなんて
かなり抵抗があったのではないだろうか。
今だって、一度身に付いてしまったものを直せといわれても、耳が素直になれないことは多い。
生き様を変えるって、相当な難しさだろう。
時代に合わず、最後まで武士の名誉を保とうと命をかけた戦いに臨む姿は、
同情よりも悲壮感ばかりが感じられる。
戦場の人たちは、新しい時代の扉を開くために、きっと誰もが必死だったのかもしれない。
歴史上のラストサムライが勝元だったかどうかは知らないけど、
日本中のあちこちで、武士の名誉のために、命を切り捨てた武士がいたのではないだろうか。
大河や時代物は、戦国時代を取り上げることが多いようだけど、
ラストサムライのように、近代化以降に照準あてて、武士以降の日本の進んだ道を省みるのも良いと思う。
戦うことばかりの栄誉(?)ではなく、命を守った人たち真実の姿が知りたいな。
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