赤塚不二夫さんが亡くなった。
その報道で聞いたタモリさんの弔辞に感じ入った。
手に持っているのは、真白いだけの紙。
それをいかにも読んでいるかのようにすらすらと故赤塚氏に話しかける姿には感動した。
そしてその弔辞も素晴らしいものだった。
「あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し受け入れることです。
それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、
また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。
この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。」
故赤塚氏の考え方をこのように世間に紹介したタモリさん。
「あなたは私の父のようであり、兄のようであり、
そして時折みせるあの底抜けに無邪気な笑顔ははるか年下の弟のようでもありました。」
「肉親以上の関係であるあなたとの間」
と深い絆で結ばれていたことも表現されていた。
タモリさんにとっての赤塚氏は人生の師匠ともいうべき人だったようです。
人生に師匠と呼べる人がいることはとても大切なことだと思うし幸せなことだと思う。
白い紙を持つタモリさんにとても大人を感じたし一人の人間の人生を想うことができた。
人はいろいろな結びつきの中で生きている。
(画像と本文とは何の関係もありません)
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