荒川選手がフィギュアスケートで金メダルを獲得した。
その演技の中で(日本では?)最も話題にされているたのは、「イナバウワー」という技だ。
テレビのドキュメンタリー番組などを見ていると、荒川選手がどうしても取り入れたかった技らしい。
そのこだわりの技は見事に会場の雰囲気を変えて、金メダルへの橋渡しをしてくれた。
イナバウワー・・・妙に印象に残る名称だよね。
その名称の由来を知りたいと思う人は多いようで、検索するとネット上にもたくさん見つけることができた。
そのいろいろをちょっとまとめると、こんな感じかな。
「イナ・バウアー(Ina Bauer)」は人の名前。
1941年(昭和16年)に旧西ドイツに生まれる。
ちなみにこの年に太平洋戦争が始まった。
フィギュアスケート女子シングルの選手として1950年代に活躍し、ドイツでの優勝が3回ある。
ヨーロッパ選手権や世界選手権でも活躍した。
Bauerは、ドイツ語で英語のBuilder(建築家)と同義。
「技としてのイナバウアー」
技の説明としては。。。
・足を前後に開き、つま先を180度開いて真横に滑る技。
・片方のひざを曲げ、もう片方の足は後ろに引いて伸ばした姿勢で、両足のトウを外側に大きく開いて横に滑る技。
このような表現が見つかった。
もちろんこの技はIna Bauer選手が始めたので、彼女の名前が技の名前となった。
また映画にも出演したことがあるようだ。
『白銀に躍る』
(1962年/監督:ゲザ・フォン・ツイフラ・トニー・ザイラー主演)
イナ・バウワーはトニー・ザイラーの恋人役。
映画の中心はイナ・バウアーのスケートだったらしい。
それにしても、競技で採点しないことになった技が、結局は金メダルにつながったのは皮肉・・・。
ジャンプにこだわって転んでしまえば、確実に減点されるんだよね。。。
美と技の競技としてフィギュアスケート全体を見直したほうがいいんじゃないかな。
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