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死刑の代わりに

2008-05-11-Sun 07:30:33 │EDIT


DSで名作を読んでいるけど、「村の怪談」を読んで考えた。
それは死刑制度についてです。

自分は、死刑制度は廃止すべきと思っているけど、
残虐な罪をどう裁き、どう償わせればいいのかと言われるかもしれない。
でも「目には目を、歯には歯を」というのは、何か違和感があるし、
それでは、社会が復讐を認めることとなり、殺伐とした社会になるだけだと思う。

やっかいなのは、刑務所に入りたいとか死にたいとか言って、犯罪に手を染める人がいることだ。

人を殺せば、自分も死刑になる。
これが抑止力にならない社会が生まれてしまったということではないか。
これは発展、成熟した経済中心社会の歪でもあるだろう。

そして、死刑判決となっても、「死刑です!○○に死刑判決が出ました!」などと
騒ぐ報道を目にするだけで、実際に死刑になる姿を見ることできるわけじゃない。
(そんなの見たくないし・・・。)
要は、罪を償う姿を目にすることができないということだ。

村の怪談は、侍が姫を殺してしまう。
姫と狸を間違えてしまうわけだけど、国王は怒って手打ちにしようとする。

そこに僧が現れて出家させて償わせるというのだ。(物語的には、ここからオチるわけだけど)

これだと思った。それでちょっと考えた。

1 殺人事件には、時効を適用しない。
2 死刑制度は、廃止する。
3 終身刑を創設する。
4 終身刑には、恩赦の適用はない。
5 終身刑は、コンクリートの壁に囲まれた刑務所で生活するのではなく、
  寺などの施設で生涯罪を償う。
  施設のあり方は別の議論が必要だけど、加害者の姿は、常に公開する。

問題は、加害者の人権と信教の自由ということだろうか。
しかし、そもそも犯罪者の人権を制限して刑務所に入れるわけだから、
そこは社会精神を背景に何とかなりそうだし(罪を犯したのだから、それに見合う人権の制限は必要だろう)
寺などに強制収用する際の宗派は、加害者が選択できることにすればいいのではないだろうか。

そして、生涯を衆目に晒して罪を償わせることとすれば、それは相当に辛いものとなるだろう。
これこそ、犯罪抑止力になるのではないだろうか。

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