4月27日、3人の死刑が執行されたそうだ。
国会開会中は異例ということだけど、
「死刑囚が急増していることから」
執行されたという見方があるようだ。
確かに最近のニュースでは、死刑判決との報道は多い印象だ。
身内を殺害された悲しみは、到底、癒すことも補うこともできそうにない。
だから、犯人も殺してほしいとなるのかもしれない。
裁判官の判決で、驚く言い方がある。
「更生は見込めない」
これを聞くたびに、あきれると言うか、そんな判断を誰ができるのかと思う。
刑法という法律は確かにある。
しかし、それを使うかどうかは裁判官の判断による。
それにしても、一人の人間が更生できるかどうか、裁判官に判断ができるわけがないと思う。
殺されたから殺せ。
まさに「目には目を、歯には歯を」というハムラビ法典や聖書の発想だけど、
この理屈で対応する限り、逆に凶悪犯罪はなくならないと考える。
更生するほうが、死ぬよりも辛いと、僕は想う。
死にたければ、人を殺せばいいという発想があるなら、これこそ、恐るべきことだし、
人間社会が弱くなっていく道筋を作ってしまう考えだ。
人を更生するという新しい発想こそ、現代に必要ではないだろうか。
第二十六章 殺人の罪
(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。
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