人体の不思議展に行ったことがある。
それは今も、開催されている。
電車内の広告で知ったけど、自分の身体の中が
どんな構造になっているのかって、知りたいと思うのは
自然な気持ちだろう。
会場は男女関係なく結構混んでいた。
大学の研究者やその生徒らしき一団もいた。
普通では見る事ができない体の中を、こんな展示会で
見ることができるとは、その技術に驚いた。
もっと不気味でぞっとするような展示会かと思ったら、
意外にもそうでもなかった。
不気味というより、繊細だと感じた。
人体を使って、よくこのような展示物に変えたと
感心さえしてしまった。
展示されているのはすべて本物の人間で、献体という
言葉を知ったのも、この展示会がきっかけだ。
実際に生きていた人間が、切り刻まれたり、剥がされたり・・・。
献体した人は、どんなきっかけを与えられて、
僕たちに、死後の姿を見せようと考えてくれたのだろうか。
本物の脳を手にし、持ち上げた感覚が、忘れられない。
献体ってどうすればできる?
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