MR検査の結果がどうだったのか、聞きに行った。
3度目にして、やっと専門医に診てもらうことができた。
診察室に入ったらすぐに、看護師さんが、上は全部脱いで下さいと言ってきたので、
言われたとおりにして、先生が来るのを待った。
その看護師さんはそれまで傍にいたけど、僕のどこを見ていいのか迷っているようだった。
先生が来て、これまでの状況を聞き、それから先生の腕を押し返すような軽い動作をさせられた。
そうしてやっとMR検査の画像を見ながら説明を受けた。
先生の話し方は言葉少なく、ポツポツとした口調だったので、少しもどかしさを感じた。
まだ若い先生だけど、落ち着いていて、顔の表情も淡々としていた。
「じん帯の断裂ですね。じん帯は治りにくいと言われています。」
そんなことを言いながら、画像を説明してくれた。
「この白い筋のように映っているのが、じん帯が断裂している箇所です。」
指摘された画像を見てみると確かに、そんな白い筋が薄く見えた。
MR画像ってもっと鮮明に見えるのかと思っていた。
時間をかけてくれたけど、はっきりこうしたらとか言わないので、
わかりましたと、こちらから席を立ちたくなったその時、先生が看護師さんに言った。
「セラバンドを持って来て。」
そう言われた時の看護師さんの表情がなぜが嬉しそうに見えた。
そして持ってきたのは違うもので、また先生に指示され、ようやく持ってきた。
先生はそれを実際に使って見せながら、
「こうして1日50回の運動をしてください。そして2月になったら、もう一度来て下さい。
その様子でそれからを決めましょう。」だって。
きっと良くはならないだろうと思った。
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