NHKの大河ドラマ「天地人」が始まった。
第1回目の放送の冒頭のあたりで、こんなセリフが脳裏に焼きついた。
「蔵のたからより身のたから 身のたからより心のたから」
(たからは”財”と書くと思われる)
一瞬で心に残った。
常々考える。
人はなぜ、いろいろなことに執着するのだろうか。
それは現在の生活に慣れ親しみ、それが安心だからだと思う。
このセリフのように”心のたから”を第一にすることができるなら
本当に自由で豊かな境涯を得られるのではないだろうか。
今の世の中のように、物理的側面ばかりが豊かになって
それがさも当たり前の人間の生活であるように考えてしまうのは、錯覚というものだろう。
まさにマトリックスではないかと、よく想う。
心のたからをてっぺんに掲げ、蔵のたからも身のたからも足元に見下ろすことができるとき、
不自由な束縛から解き放たれた人間になれるように思った。
さて、天地人とは、「天の時、地の利、人の和」というようなことから来ているらしい。
これもまた意味のある言葉だと思う。
昨年は篤姫にはまったけど、今年は直江兼続にはまるのかな。
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