大変な轟音と炸裂する光の凄さに目が覚めた。
時間は午前3時頃だったと思う。
窓はカーテンを閉めているし、寝ているのだから当然目も閉じていたけど、
それでも閃光の眩しさから逃れることはできなかった。
起き上がって外を覗くと、深夜の空が不気味に明るい。
雲間で光の龍が踊っているようだった。
そして、地鳴りのような雷鳴が断続的に唸る。
それは龍の声のようにも思えた。
ときに爆発したかの様なもの凄い雷鳴が轟く。
雷にこれほどに怖さを感じたのは初めてだ。
今にも頭上に落雷するのではとおびえた。
窓ガラスを叩きつける雨粒の激しさ。
雲間は不気味に低音を響かせる。
高音と低音の波には地球の始まりの姿さえ想い起した。
何かが起きている。
それは始まりなのか終わりの姿なのか。
現(うつつ)と夢との狭間で、人間はどこまで正しいのかなどと想ったりした。
地震の活動期に入ったとも言われるし、8月の真夏を吹き飛ばすような天候などは自然からのメッセージだろうか。
だとすれば、人は何を感じればいいのだろう。
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