一年に一度ぐらい葬式に参列することがある。
親戚とかではなくて、事故や病気などの悲しい別れがたまにある。
今回は近所のおばあちゃん。
とても温厚でそこにいるだけで周囲が温かくなるような人だった。
ほとんど話したことはなかったけど、1,2度声をたまたま会った時に話し掛けられたことがある。
近所の人たちに誘われて、お通夜に参列することになった。
80数歳で最後ひと月ほど病院に入院していたらしいけど、ずっと元気だった。
入院直前に、外国へ行ってきたんだってねって、声をかけてくれてた。
それがその人ととの最後の出会いとなってしまった。
会場は人が溢れているかと思ったけど逆だった。
席のほとんどにはご近所の方たちが座り、空席も多かった。
当然、立ってお焼香待ちをするものだと思っていたら、空いている席に座らされてしまった。
親戚の方たちも少ないようで、少し寂しいような気もしたけど、暗くはなかった。
ぽつぽつとお焼香に表れる人は、若い人も多く、やはりどこかでこのおばあちゃんと接点を結んだ人なのかもしれない。
家族や親戚が少ない世代が、天寿を全うするとき、見送ってくれる人は、こうした人たちしかいないって想った。
それは僕たちのことだ。
親戚、家族よりも、近くの知り合いか。
人付き合いが変わりそうだ。
[0回]
PR