もう最終回だったけど、月曜のドラマに「不機嫌なジーン」というのが放映されていた。
そのドラマは、研究室を舞台の中心にしたもので、
多くの虫や動物をドラマのいろいろな場面に絡め、ときどき
アニメまで交えた新しい工夫がされたドラマだった。
さて、そのドラマの重要だと思われるメッセージに長崎の諫早湾干拓工事が
取り上げられていたと思う。
あの、重そうな堤防が海中に下ろされて行くシーンは、
ニュースでも何度も報道されたし、国会議員が現地で大声をあげていたことも思い出される。
諫早湾干拓って、記憶に寄れば農地(新田)の開発のためなんだよね。
それを聞いて、日本は減反と称して、米作りを縮小させてきたのに、
なんで今更自然を破壊して、新田を作る必要があるのだろうかって感じてしまった。
ムツゴロウ達など多くの生き物を犠牲にした、人間の経済エゴそのものじゃないか。
近頃それに関係した訴訟で第一審の東京地裁の判決が新聞に載ってた。
小さい記事でよくわからなかったけど、ムツゴロウの代理人として認めないとか
そんな中身だったようだ。控訴はされたのかな。
ドラマの中では、この干拓工事に反対運動する人達も描かれていた。
賛成反対双方がぶつかり合うシーンでの、賛成派の人のセリフが印象的だ。
「オレ達はその工事で生きているんだ」だったかな。
つまり不景気を乗り越えるとか仕事を作るとか、
そんな理由で選ばれた公共工事が諫早湾干拓だったということになるのだろう。
これだけの大きな自然破壊が現在進められている。
もう反対運動の声とか、現地の映像がテレビに流れる日はほとんどない。
海苔の養殖に影響があるとか、貴重な自然の生き物が死んでしまうとか、
漁業に影響があるとか、そんな問題は解決したのだろうか。
それとも保証金でケリがついたのかな。
諫早湾干拓工事・・・反対します。
そんなことを主演の竹内結子さんの名演技と共に思い出させてくれる
ちょっと不思議で良いドラマだったな。
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