電話に出たら

いろんな振り込め詐欺がいまだに続いている。
報道も少なくなったので、被害はなくなったのかと思ったら、毎月、１０億円以上の被害が続いていた。
人間の良心を利用する本当に卑劣な行為だ。

これだけ騒がれているにもかかわらず、一本のいい加減な電話に驚かされて
慌てて、言われるがままにお金を振り込んでしまう。
他人事だと思って、冷静に考えるとどうしてって思ってしまうけど、
人間の心理なんて、簡単に左右させてしまうことができるということか。

とりあえず、電話の出るときの状況を変えるのが良さそうだ。

１）電話をとっても、自分から「名乗らない」
　　「はい、○○です」って出る必要があるのかと、いつも思う。
　　かけてきた方が、「○○さんのお宅ですか」って聞くべきだよね。
　　それで怪しいと感じたら、違いますって答えて切ればいい。
２）○○さんはいますか、って聞かれても、「います」とか「いません」とか答えない。
　　存在という情報を相手に与えることになる。
　　「どちらさまですか。」「どういうご用件でしょうか。」などと何も答えずに聞き返す。
３）事故です、などと言われたら、現場や病院、かけてきた人の連絡先、警察への通報の状況など
　　お金を振り込む前に確認することはたくさんあるはずだ。
　　電話をつなげたまま、携帯電話にかけて本人の状況を確認することだってできるだろう。

お金ですべてが解決すると思い込んでしまうのかもしれないけど、
電話一本で多額なお金を振り込み、それで事件が解決するなんてないって心しておこう。
一番大切なのは、家族への信頼かもしれないけど。

人口減少時代

今年の日本国民の人口が政府の予想よりも早く減少することになったようだ。
これからは生れる人は少なく、亡くなっていく人は多くなる時代に突入した。
新聞を読んでいると、その原因を政治の政策に求める記事が多いようだ。

子供を産み育てるのに不安があるという。
その不安の一因は、経済環境、育児環境、労働環境、教育環境などなど。
当然否定もしないけど、本当にそればかりなのかなって想う。
だって、日本社会はそれらを主張できるだけ経済が成熟して、
国民生活的には物理的贅沢病が蔓延していると考えられるから。

例えば人口が増えている国はどこかと考えると、いわゆる発展途上国だったりする。
その国の人々が子供を産もうと考える時、そんな様々な環境のことを主張しているのだろうか。
日本だって子供が増えた時期は、経済的には成長段階にあったんじゃないのかな。

少子化の原因にあえて言えば、大人の日常が変化したってことだと想う。
それは毎日の視点が自分に向いていて、それが満たされることばかりに夢中になっているからと考えることもできる。
決して政治だけで解決できる問題でもないと想う。

子供が生れるにはセックスという行為がなければならない。
その行為は環境の計算ばかりしてするものじゃないよね。
愛とか性とかに、そもそも計算なんてあるのかないのか・・・。
だって、性が存在するのは人為的ではなく、人類を存続させるための自然の本能だもん。
それが面倒だ、大変だと考えた末の結果の一つが現在、現れている。

いまや世界の国々の中で最もセックスをしない国民を抱える国になった日本国。
地球が国際社会として生存するようになった今、島国の国民性は良いことばかりじゃないけど、
その日本の中で培われた根気と精密で繊細な感性が、地球上から失われていきそうなのが悲しい。

今年の漢字

今年の漢字が何かってニュースで見た。
平成17年の漢字は「愛」だって。
ちなみに平成16年は「災」で平成15年は「帰」だったと思う。

アンケート調査で決めて、その年を象徴する漢字だということだけど、
所詮漢字能力検定協会のイベントだろうと考えてしまう。
象徴とはいっても、わずかな一面を捉えた報道の影響に過ぎないと思うしね。

と冷めていてもつまらないので、自分にとって一年を象徴する漢字は何かを考えた。
う～ん、それは・・・「再」だな。
その気持ちは、そのまま「再び」ってことです。

仕事も一に戻って再び挑戦しなくてはならない展開になったし、
趣味も再びやり直そうかって気持ちになったし、
資格試験にも再び挑戦したし、
かつて親しくしていた人達とも、再びの出会いがあったりした。

これだけ「再」があれば、一年間は十分に忙しくなる。
その一つ一つに、ここで幾度も主張できる題材がたくさんあったよ。
再びの成果はこれからってことになるけど、全部持ち越さなければいけないのは辛い。
ずっとやり抜いて、乗り越えて、満たされた気持ちになれるといいなぁ。

今年も頑張ったと思う。
来年も頑張れ！「自分」。